東大生断言「部活頑張る人」こそ成績伸びやすい訳 高校2年までは部活一筋だったという人も多い

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例えばビジネスでも、家族と話をしている時間が長い人のほうが、雑談力が高く結果を出しやすい、という話があります。勉強でも同じように、部活や生徒会などをやっている人のほうが、視野が広くて国語や英語の小説の問題への理解度が高くなる、ということはよくある話です。

何か1つのことに専念していると、視野が狭くなって見えてこなくなることも多くなってしまいます。ニュートンが万有引力を見つけたのは机の上で本を読んでいるときではなくリンゴの木をぼんやり眺めていたときであったように、何か別のことに触れているほうが見えてくることも多くなるというわけですね。

東大生もスーパーマンではない

ちなみに僕は高校3年生のときから浪人1年目のときまで本当に勉強しかしていなかった人間です。それで成績は伸び悩み、うまくいかないことが多かったです。典型的に、1つのことに専念しすぎてどんどん視野が狭くなって余裕がなくなっていってしまった状態でした。

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でも、2浪してからは「このままではダメだ」と思い、東大に受かった友だちにアドバイスをもらって、勉強だけでなくランニングをしたり身体を動かしたりするようになりました。

すると伸び悩んでいた成績が上がって、東大に合格することができました。こんなふうに別の何かに触れたほうが、頭がよくなるということもあるのです。そしてそれは、「勉強もランニングも」という意識で実践するのではなく、「片方のために片方が必要だ」という意識のほうが成功しやすいのです。

いかがでしょうか。部活も勉強も、なんてスーパーマンのように聞こえるかもしれませんが、実はそういうわけではないんですよね。「自分は部活をやっていなかったら東大には合格できなかったと思う」なんて語る東大生も複数います。みなさんもそういう意識を持って、物事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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