乃木坂46、世代交代進む過渡期アイドルの近未来 選抜メンバーから見る乃木坂46の今とこれから
2009年から2018年まで10度開催されましたが、この“総選挙”は年に1回のイベントに過ぎず、この間にリリースされたAKB48のシングル40作の内、10作でのみ実施。その他の30作、及び2018年冬以降のシングルは運営側が決定する“選抜”となっています。さらにAKBグループの場合は、常設の専用劇場を有しており、選抜されなかった多くのメンバーはそちらへ出演するというスタイルが今も取られています。
対して、“総選挙”は実施されず、毎度運営が“選抜発表”している乃木坂46は、専用劇場を持っていないため、選抜漏れしたメンバーは“アンダーライブ”と呼ばれるイベントに主な活躍の場を求めるというスタイルになっているのです。
テレビの歌番組などでの露出という点では明暗が分かれる“選抜”システム。かつてのAKBグループのように年1回でもファンによる人気投票という分かりやすさがないため、冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で年に数回放送される“選抜発表”での、当落メンバー双方の悲喜こもごもな表情は、少々大げさに言うと、甲子園やオリンピックのメンバー入りをかけたアスリートのそれを思わせる部分もあるのです。
これまでの全メンバーの“選抜率”は?
さて、乃木坂46ではこれまでにどんなメンバーが“選抜”されてきたのでしょうか?
これまで乃木坂46に在籍していた正式メンバーは、1期生が34人、2期生が14人、3期生が12人、4期生が16人、5期生が11人に、SKE48からの交換留学生として加入した松井玲奈も加えて、合計88人です。その中で既に卒業したメンバーを含み、過去29作のシングル標題曲での“選抜率”が高かったメンバーを見ていくことにしましょう。
体調不良や学業優先などの理由で、活動を辞退していた時期を除いた被選抜機会を分母、選抜された回数を分子として選抜率を算出してみると、100%というメンバーが実に12人いました!
以上が選抜常連さん、いわばエリートメンバーですが、秋元(1期生)、遠藤、賀喜(共に4期生)の3人以外、残念ながら全て卒業済。また2期生と3期生は1人もいません。ちなみに29作目で大抜擢された5期生の中西アルノ(1/1)は例外としました。
この他1回以上選抜経験があるメンバーを加えると全部で59人、これが文字通り“選ばれし者たち”ということになります。
一方、選抜率0%は加入したばかりの5期生を除き、これまで19人もいて、内5人は未選抜のまま卒業しています。
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