バフェットが「投資先はアメリカが一番」と推す訳 投資の神様が語った「買うか買わないか」の裏側

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ルーベンシュタイン:世界最大の鉄道会社も買収されました。このところ経営は順調ですか?

バフェット:順調だ。

ルーベンシュタイン:鉄道会社を買おうと思われたその根拠は、どんなところにありますか? ビジネスとしては、鉄道業は過去の遺物だと考える人が多いようですが。

鉄道業はビジネスとして悪くない

バフェット:現在、アメリカには4つの鉄道会社がある。そのうちのふたつはカナダを拠点とする会社だ。この100年は鉄道業界にとって厳しい時代だった。だがそれはシカゴ・カブスと同じなんだ。誰にだって悪いときはある。

鉄道業界はかなりの程度まで合理化され、近代化された。鉄道業はビジネスとしては悪くない。素晴らしいとまでは言わないが、それなりに良いビジネスだ。

2009年の秋、BNSFのかなりの株式を手に入れたのは知っているだろう。かつてのバーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF)鉄道だ。フォートワースで取締役会議を開くことになり、我々は当時BNSFのCEOだったマット・ローズを訪ねた。その日、彼から2009年第4四半期の収益報告書を手渡された。覚えているだろうか、その前の第3四半期は景気の谷間だった。私にはBNSFが良い鉄道会社だと分かっていたし、進む方向性も間違ってはいないと分かっていたんだ。

われわれにとっては、買収価格は適正な値段だと思われた。ローズに会ったのは木曜日。翌日の金曜日には、経営陣が納得するなら1株当たり100ドル払おうと彼に告げた。彼は土曜日に取締役会に諮り、われわれは日曜日に契約書にサインをした。

ルーベンシュタイン:もし誰かが対抗しようとあなたより高い金額を提示したら、あなたも買収額をつりあげますか? あるいはそういう価格競争からは手を引こうとする方でしょうか?

バフェット:これまでそういう目に遭ったことはないね。かつてはそういうやり方もあったんだろうが。

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