バフェットが「投資先はアメリカが一番」と推す訳 投資の神様が語った「買うか買わないか」の裏側

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ルーベンシュタイン:いつもなら買収額を指定されますから、珍しいケースですね。敵対的買収をしたことはありますか?

バフェット:いやいや、それはないな。

ルーベンシュタイン:なぜでしょう?

バフェット:それでもバークシャー・ハサウェイがやっているのは、基本的には敵対的買収じゃないかと、人は言うかもしれない。私たちはそういうことに興味がないんだ。敵対的買収が必ずしも悪いわけではないよ。変えなければならない経営陣がいる場合にはね。

買うか買わないかは、すぐに判断できる

ルーベンシュタイン:あなたのもとには『お願いしたい案件があるんですが』と、毎日電話がかかってくるのでしょうね。うまくいくのは、そのうちのどれくらいですか?

バフェット:毎日電話があるわけではない。かなり厳密な基準を設けているので、ほとんどないと言ってもいいくらいだ。誰かが電話してきても、それが実現するかどうかは、たいてい2、3分もあれば分かる。判断基準は5つか6つくらいだし、すべてクリアできるかどうかはすぐに判断できるのさ。

ルーベンシュタイン:一度、イスラエルの人から手紙をもらったという話を聞いたことがあります。手紙には『私の会社案内を見てください』と書いてあったそうですね。頼まれてもいないのに一方的にイスラエルから企業案内が送られてきて、それが買収につながる可能性というのは、果たしてどれくらいあるものでしょうか? しかも現実に買収されたとも伺いましたが。

バフェット:本当さ。まず会社の80パーセントを40億ドルで買い、その後、残りの20パーセントを買ったんだ。

ルーベンシュタイン:買収する前にイスラエルに行って、会社はご覧になりましたか?

バフェット:いや、行ってないな。会社がそこにあってほしいがね。

ルーベンシュタイン:会社を見て買われたわけではないと?

バフェット:会社を売ってくれた家族に、会社を買ったらイスラエルに行くよと約束したんだ。

ルーベンシュタイン:買われた会社には満足しているわけですね?

バフェット:もちろんだとも。

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