無名のメガネ捕手、古田が殿堂に入ったワケ

「メガネ男はプロじゃ無理」を覆した反骨心

恩師・野村克也さんのレリーフの前でキャッチングのポーズを取る元ヤクルトスワローズの古田さん(写真:スポーツニッポン提供)

うれしくてメガネが…。野球殿堂博物館の表彰委員会は1月23日、競技者表彰のプレーヤー表彰で頭脳派捕手として活躍した元ヤクルトスワローズの古田敦也さんを選出した。

立命館大学からトヨタ自動車を経て、1989年ドラフト2位でヤクルトに入団。2006年からの2年間は監督も兼ねた、合計18年間にわたる現役生活、勲章は山ほどある。

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1年目の1990年に新人捕手初のゴールデングラブ賞を獲得。1991年にセ・リーグ捕手初の首位打者に輝いた。5度のリーグ優勝、4度の日本一に貢献。1993、1997年MVP。1997年には正力賞にも選ばれた。2005年には大学、社会人を経てプロ入りした選手では史上初の通算2000安打を達成。ベストナイン9度、ゴールデングラブ賞10度を数える。

その中で…。殿堂入りした功労者のレリーフが並ぶ野球殿堂博物館殿堂ホール。「一番誇れる記録は?」と聞かれた古田さんは「そうですね…」と言って一瞬間を置いてから話始めた。

「どれが一番かよくわからない。とにかく無我夢中で毎日必死にやった結果なんでね。ただ、うーん…。記録っていうか、メガネをかけてやってこれたことかな。目が悪くてメガネかけたプロ野球選手はダメだって言われた時代なんでね。高校生を含めてけっこうたくさんの人に〝メガネかけてるんですけど、おかげで野球を続けてます〟と言われて、やった甲斐あったかなあと思いましたねえ」

次ページ「メガネの捕手」は、いかにして誕生したのか
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