●東洋経済「CSR企業ランキング」について
本ランキングの採用データは、東洋経済が毎年行っている「CSR企業調査」データと、東洋経済が保有する上場企業財務データ。
「CSR企業調査」は、今回第6回目の調査(2010年調査)として、2010年6月、全上場企業、主要未上場企業3778社を対象に調査表を送付。回答結果等を基に1132社(上場1077社、未上場55社)のCSRデータを取りまとめた。
この調査データをもとに、「雇用」「環境」「企業統治」「社会性」の4分野別の評価を行った。評価項目はすべてアンケート調査内容による。環境報告書、CSR報告書等による補足評価は原則行っていないが、アンケート調査の過程での取材等で入手したデータは一部加味した。
一方、財務評価は多変量解析の主成分分析手法を用い、収益性、安全性、規模の3つの分野で行った。対象会社は2010年9月1日時点に上場している一般事業会社。銀行、証券、保険、その他金融、未上場を除く。決算期は2010年3月期までが対象。財務データは上場後に始まる決算で直近3期平均(2期しかない場合は2期平均)を使用。1期しかない場合は計算不能とした。
このため、本ランキングの対象からも銀行、証券、保険、その他金融、未上場を除いている。ただし、上場企業の主要子会社は未上場でも親会社の財務評価を使用している場合がある。
●評価項目
〔CSR評価〕
【雇用】 1.女性社員比率、2.離職者状況、3.50~59歳割合、4.残業時間、5.女性管理職比率、6.女性部長職以上比率、7.女性役員の有無、8.女性活用部署、9.障害者雇用率、10.障害者雇用率の目標値、11.有給休暇取得率、12.産休期間、13.産休取得者、14.育児休業取得者、15.男性の育児休業取得者、16.介護休業取得者、17.事業所内託児施設の有無、18.育児サービス費用の補助の有無、19.出産等で退職した社員の再雇用制度の有無、20.ユニークな両立支援制度、21.勤務形態の柔軟化に関する諸制度、22.従業員のインセンティブを高めるための諸制度、23.労働災害度数率、24.新卒入社者の定着度
【環境】 1.環境担当部署の有無、2.環境担当役員の有無、3.同役員の担当職域、4.環境方針文書の有無、5.同文書の第三者関与、6.環境会計の有無、7.同会計・費用と効果の把握状況、8.同会計・公開状況、9.環境監査、10.ISO14001取得体制、11.ISO14001取得率(国内)、12.ISO14001取得率(海外)、13.グリーン購入体制、14.事務用品等のグリーン購入比率、15.グリーン調達体制、16.環境ラベリング、17.土壌・地下水の汚染状況把握、18.環境関連法令違反の有無、19.環境問題を引き起こす事故・汚染の有無、20.CO2排出量等削減への中期計画の有無、21.環境対策関連の表彰歴、22.生物多様性保全への取り組み
【企業統治】 1.CSR担当部署の有無、2.CSR担当役員の有無、3.同役員の担当職域、4.CSR方針の有無、5.IR担当部署、6.法令順守関連部署、7.国際的なCSR行動基準、8.内部告発窓口設置、9.内部告発者の権利保護に関する規定制定、10.公正取引委員会など関係官庁からの排除勧告、11.不祥事などによる操業・営業停止、12.コンプライアンスに関わる事故・事件での刑事告発、13.内部統制システム構築への基本方針の有無、14.内部統制委員会の有無、15.情報システムに関するセキュリティポリシーの有無、16.情報システムのセキュリティに関する内部監査の状況、17.情報システムのセキュリティに関する外部監査の状況、18.プライバシーポリシーの有無、19.リスクマネジメント・クライシスマネジメントの状況、20.企業倫理方針の文書化・公開、21.倫理行動規定・規範・マニュアルの有無、22.内部統制の評価
【社会性】 1.消費者対応部署の有無、2.社会貢献担当部署の有無、3.商品・サービスの安全性・安全体制に関する部署の有無、4.社会貢献活動支出額、5.NPO・NGO等との連携、6.SRI・エコファンド等の採用状況、7.消費者からのクレーム等への対応マニュアルの有無、8.同クレームのデータベースの有無、9.ISO9000Sの取得状況(国内)、10.ISO9000Sの取得状況(海外)、11.ISO9000S以外の品質管理体制、12.地域社会参加活動実績、13.教育・学術支援活動実績、14.文化・芸術・スポーツ活動実績、15.国際交流活動実績、16.CSR調達への取り組み状況、17.ボランティア休暇、18.同休職、19.マッチング・ギフト
〔財務評価〕
【収益性】 1.ROE(当期利益÷株主持分)、2.ROA(営業利益÷総資産)、3.売上高営業利益率(営業利益÷売上高)、4.売上高経常利益率(経常利益÷売上高)、5.営業キャッシュフロー
【安全性】 1.D/Eレシオ(有利子負債÷株主持分)、2.固定比率(固定資産÷株主持分)、3.総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産)、4.棚卸資産回転率(売上高÷棚卸資産)、5.利益剰余金
【規模】 1.売上高、2.EBITDA(税引き前利益+支払利息(キャッシュフロー計算書掲載)+減価償却費(同掲載))、3.当期利益、4.総資産、5.有利子負債
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