イエレン米財務長官はロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が世界経済を引き続き危険にさらしていると指摘した。
米財務省が9日、金融安定監視評議会 (FSOC)の年次報告書に関する長官の議会証言テキストを事前に公表した。それによるとイエレン氏は「国々がパンデミックへの対応を継続する中で、ボラティリティーと世界成長の不均一が続く可能性がある」と指摘。「ロシアによる一方的なウクライナ侵略が経済の不確実性を一層高めた」と分析した。
イエレン長官は自身が議長を務めるFSOCの年次報告書について、米東部時間10日午前10時(日本時間同午後11時)に上院銀行住宅都市委員会で、12日には下院金融委員会で証言の予定。同報告書は昨年12月に公表された。
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