SUV人気を牽引、ホンダ「ヴェゼル」発売1年通信簿 好調の理由とトヨタ「C-HR」との決定的な差
この側面の窓ガラス下端の造形は、後席に座ったときの車窓の解放感にもつながり、後席の快適性が向上している。要は、閉じ込められた様子がないのだ。後席については、走行中の乗り心地も大幅に改善された。残念ながら、前型ヴェゼルは後席の乗り心地が硬すぎ、路面の凹凸により体が上下に振動してしまうほどであった。
新型ヴェゼルは、運転するうえでの視界のよさと、乗員として後席に座るときの快適性が明らかに改善され、日々暮らしのなかで利用する場合も、またSUVであるからこそ遠出の際も、安心して心地よく使えるSUVへと確実に前進した。
親しみやすさと実用性は新規開拓にも貢献
外観の独創性と親しみやすさ、実際に運転したり同乗したりという実用面で、新型ヴェゼルは「いいクルマだ」と素直に思える進化を果たしている。
この1年での販売動向をホンダに確かめたところ、外観の造形に対する評価が高いという。外観を好む指名買いも目立つそうだ。またe:HEVとなったことで、車体が大きく重くなりがちのSUVでありながら、燃費のよさを評価する声があるという。そのうえで、前型からの乗り換えに比べ新規顧客が増え、88%に達するとのことだ。外観に惹かれ、乗ってみての安心や快適性を実感し、身近なSUVとして新たな所有者となる消費者が多いのだろう。
以上からして、新型ヴェゼルは1年を経て、順調な推移とみていい。
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