干渉しすぎる親に絶望した子に起こる3つの悲劇 「勉強しなさい」の言い過ぎはなぜ危険なのか

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(2)法律やルールに違反すること

子どもが未成年なのに「タバコを吸いたい」と言ったとします。この場合も「タバコ吸っている人って、かっこいいよね。でも、未成年だから今は買えないよ。大人になったら、自分で買いなさい」と伝えましょう。法律に違反することを許してはいけないからです。また、制服で行かないといけない学校に、私服で行きたいと言ったとします。これも、学校のルールに違反しています。許してはいけません。

最近は、ブラック校則などが問題になっています。私も「さすがにこの校則はやり過ぎなのでは?」と思うこともあります。ただ、現時点で決まっているルールは、守らないといけません。集団で生活する以上、ルールを破る子がいると他の子に迷惑をかけるからです。どうしてもおかしいと思うルールがあるなら、先生と話し合いをしたり、生徒会役員になって校則改正運動を行ったりするなど、正しい改正の手順を伝えましょう。

(3)人を傷つけること

たとえば、お子さんが友達とケンカして、自分から手を出してしまったとします。この場合、まずは理由を聞きましょう。必ず、言い分があるからです。それを聞いたうえで、こう伝えましょう。「そんなこと言われたら、腹立つよね。怒りたくなる気持ちはわかるよ。ただ、自分から手を出すことは絶対にダメ」と。どんな理由であれ、人を傷つけてはいけないからです。

もちろん、相手から手を出してきて、こちらが手を出さないとケガをしてしまうような例外もあります(正当防衛)。しかし、ほとんどの場合においては、話し合いで解決することが大切です。これは、最近増えている言葉の暴力も同じです。

「親に対する暴言」も人を傷つけること

前述したように、過干渉の子育てをすると親子関係が悪くなります。子どもの気質によっては、親に対して暴言を吐くこともあるでしょう。暴言は、親を傷つける行動です。そのため、叱らないといけません。

ただ現時点で親子関係が悪いので、おそらく親がどれだけ「暴言はダメ」と伝えても子どもは聞いてくれないでしょう。これは、最も危険な状態です。なぜなら暴言だけではなく、法律に触れることなどを注意しても、聞いてくれない可能性があるからです。

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