「学歴」が起業家の成否を決定付ける要素でない訳 一流大中退→ユニコーン企業が王道なのか?
偉大な創業者は大学を中退する?
クリス・ワンストラスはシンシナティ大学に入学して、たった2年で勉強に飽きてしまった。彼は英語を専攻していたが、授業に出ている時間よりもコードを書いている時間のほうが長かった。
ワンストラスはビデオゲームが大好きで、大学にはプログラミングの授業もあり、独力でゲームのプログラミングができるだけのスキルを身につけた。2年生のときには、腕はかなり上がっていた。
「学位が必要になると思ったことはない。必要なのはスキルだと思っていた」と彼はのちに語った。コーディングを独力で覚えられるなら、大学は何の役に立つというのか。
2008年、中退して数年後、ワンストラスはウェブベースの、コードのバージョン管理のプラットフォームであるギットハブ(GitHub)を立ち上げた。マイクロソフト(Microsoft)がそれを2015年に75億ドルで買収した。ワンストラスが学位を持っていなかったことは、ギットハブの成功、特に買収について何ら悪影響を与えなかった。マイクロソフトのビル・ゲイツとポール・アレン、どちらも大学を中退している。
大学を中退した天才たちの話はたくさんある。フィットビット(Fitbit)の創業者ジェームズ・パークはハーバード大学中退。マイケル・デルは1年生のときにオースティンにあるテキサス大学を辞めてデル・テクノロジーに入った。マット・マレンウェッグ(ワードプレス WordPress創業)、エヴァン・シュピーゲル(スナップチャット Snapchat創業)、ジャン・コウム(ワッツアップ WhatsApp創業)も中退者だ。
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