「圧倒的成功する創業者は技術者」という説の真実 非技術者だからといってうまくいかない訳でない
成功するのは実務家・技術者のどっち?
カーグルズ(CarGurus)、トリップ・アドヴァイザー(TripAdvisor)のラングレー・シュタイナートやアナプラン(Anaplan)のガイ・ハドルトンのような創業者CEOは、エンジニアではなくビジネス経験を持つ実務家だ。一方、グーグル(Google)のように、技術の専門家が始めた会社もある。そのような創業者はだいたいエンジニアやプログラマーで、コードを書いたりウェブサイトをつくったりアプリを開発したり、そうでなくても会社の目玉となるプロダクトをつくっている。
私の調査において〝技術者創業者〟(テクニカルファウンダー)とは、自分で会社の最初のプロダクトをつくれる技術的スキルを持つ人―プログラマーの一般的な定義よりも広い―を指し、製薬会社における生物学者、航空会社における機械エンジニアなども含む。
創業者の技術的スキルに関しては、それまでのキャリアや学歴で推察できた。たとえばずっとマーケティングや事業開発分野で仕事をしてきたら、その人は技術者創業者とは言えない。しかしエンジニアリングや技術者として働いていた、あるいは関連分野の研究をしていたなら、技術者とカウントする。そのため独力でコードを学んだが、起業前に技術者として働いたことがない人、あるいは他で働いたことがない人は数に入れない、ということになる。
このような場合、成功するために有利なのは、はたして実務家と技術者のどちらなのか?
無料会員登録はこちら
ログインはこちら