「圧倒的成功する創業者は技術者」という説の真実 非技術者だからといってうまくいかない訳でない

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「技術者でないと成功できない」という説の真実は?(写真:Fast&Slow/PIXTA)
ポストコロナにおいて経済復興を担う存在として大きく注目が集まる、スタートアップ企業。成功するための王道パターンというのは果たして存在するのだろうか?
シリコンバレーのベンチャーキャピタルData Collective(DCVC)社でパートナーを務めるアリ・タマセブ氏の著書『スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条件』を一部抜粋、再構成し、4回連載でお届け。今回は第2回目だ。
第1回:「起業は若いほど成功する」という俗説にモノ申す(4月22日配信)

成功するのは実務家・技術者のどっち?

カーグルズ(CarGurus)、トリップ・アドヴァイザー(TripAdvisor)のラングレー・シュタイナートやアナプラン(Anaplan)のガイ・ハドルトンのような創業者CEOは、エンジニアではなくビジネス経験を持つ実務家だ。一方、グーグル(Google)のように、技術の専門家が始めた会社もある。そのような創業者はだいたいエンジニアやプログラマーで、コードを書いたりウェブサイトをつくったりアプリを開発したり、そうでなくても会社の目玉となるプロダクトをつくっている。

私の調査において〝技術者創業者〟(テクニカルファウンダー)とは、自分で会社の最初のプロダクトをつくれる技術的スキルを持つ人―プログラマーの一般的な定義よりも広い―を指し、製薬会社における生物学者、航空会社における機械エンジニアなども含む。

創業者の技術的スキルに関しては、それまでのキャリアや学歴で推察できた。たとえばずっとマーケティングや事業開発分野で仕事をしてきたら、その人は技術者創業者とは言えない。しかしエンジニアリングや技術者として働いていた、あるいは関連分野の研究をしていたなら、技術者とカウントする。そのため独力でコードを学んだが、起業前に技術者として働いたことがない人、あるいは他で働いたことがない人は数に入れない、ということになる。
このような場合、成功するために有利なのは、はたして実務家と技術者のどちらなのか?

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