日本のDXがどれだけパッとしないか知ってますか 競争力64カ国中28位、特に冴えないワースト5項目

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「日本の企業」に特徴的な部分と言えば、職人が手作業で伝統を守り仕事をしているような姿をイメージされる方も多いのではないでしょうか。これは高い技術力を有していると言えますが、その人の持っている技術が継承できなければ失われてしまうということ。これはデジタルの目線で見ると「再現できないもの」として機会損失に映ります。

また、新しいテクノロジーが頻出し、世界が日々変わっているなかで「日本企業は、デジタル・テクノロジースキルの高い人材を揃えていく準備ができていないのでは」と問われてもいます。

●第2位 ビッグデータ、アナリティクスの活用(サブファクター:ビジネスの俊敏性)

64位中63位という評価です。GDPで見ると、日本はアメリカと中国に次いで世界第3位の経済大国ですが、それだけGDPを稼げているのは製造業や通信業を中心に世界的な企業も多く、経済活動が活発に行われているからです。その結果としてビッグデータを活用できるだけの「データの素」も揃っている、と考えることもできるでしょう。さらにスーパーコンピューター「富嶽」を有しているほどの技術立国でもあります。

日本のデータ活用の評価はとても低い

しかし国際評価としては、日本のデータ活用の評価はとても低くなっています。この結果は、データを活用できる体制があまりに整っていないことが影響していると考えられます。実際に弊社がコンサルティングをしているある大手企業でも、近年やっとデータを活用した体制を構築し始めたという段階です。

筑波大学などを中心にデータサイエンティストを育成する体制は、少しずつ強化されていますが、まだまだ足りないと言えるでしょう。せっかくデータサイエンティストが育っても、アメリカと日本で年収が2倍違うという調査結果もあり、育った人材が海外で就職してしまうという困った現状もあるようです。

●同率第1位 国際経験(サブファクター:人材)

64位中64位、最下位という評価です。別の調査ですが、2021年版「EF EPI 英語能力指数」で112カ国・地域中78位で、全参加国・地域中、下位3分の1のグループに位置する結果となりました。英語を話せる人材が少ないという点で国際経験が少ないと考えられ、最下位評価を受けています。

デジタル及びインターネットの世界では、地域格差が現実の世界よりも低く、最近であればジェンダーに対する考え方なども国際感覚を形成する重要な要素になります。

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