「子どものコロナワクチン接種」でわかってきた事 子どもより大人の3回目接種を優先させるべき
さらに、もう1つ大事なことは、ワクチン接種の効果です。
5~11歳児に対しては、ファイザー製ワクチンの場合、通常の3分の1量を2回接種することになっていますが、アメリカの臨床試験(Walter E. B. et al., New Engl J Med, 386(1):35, 2022.)の結果では、オミクロンが流行する前の段階では感染予防に関するワクチン有効率が約90%でした。
オミクロンの流行後は有効率が低下
ところが、オミクロンが流行してからは有効率が大きく下がっているようで、2月末に投稿された査読前論文では、20%を切ると報告されています(Dorabawila V et al, medRxiv)。
つまり、一度できた免疫が急に下がってくるということで、これはおそらく接種量を3分の1に減らしているためだと思われます。そうなると、今後は接種量を調整する必要があるとともに、大人と同様に追加接種が必要になるということになります。
いずれにせよ5~11歳児へのワクチン接種には、もう少し情報が必要だと思われます。
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