幸せになれない「自己肯定感下がり続ける」仕組み 他人と比べて凹むより「ポジティブに諦めろ」
また努力の末に、同僚よりも結果を出したとしても、やめどきを逃がした少年漫画のように、次の目の上のガングリオンが現れるに決まっている。
そういうキリがない状態になると、虚しくなってしまい、同僚に勝つためにした努力すら無駄に思えてしまう。確かに無駄なのだが、ただそれは努力が無駄だったのではなく、比べたことが無駄だったのだ。
「比べることも無駄」と早く気づこう
このように、何かと比較してすぐ不幸になる人は、自分が何をやっても無駄な人間だという自覚を持ち「比べることも無駄」だと早く気づくことが重要である。ネガティブすぎると思うかもしれないが、これは「ポジティブな諦め」なのだ。
何をしても無駄だとわかれば「他人に嫉妬」などという、無駄なうえに自己肯定感が下がることなどやめて、「家にある生ハムの原木のことを考える」など、同じ無駄でも楽しい無駄のほうに目が行くようになる。またすべてが無駄なら、他人も同じ「無駄空間」に生きているということである。
「嫉妬」というのは「あいつのほうが実力があって悔しい」といった真っ当な嫉妬はまれであり、「上司のウケがいい」「おいしいところだけ持って行く」「枕」など「楽をしていてずるい」という、相手の努力を完全否定したやっかみがほとんどだったりする。
だが、すべて無駄と思えば「あいつ、全部無駄なのにあんなに頑張って⋯⋯」という相手に対する余裕と優しさが生まれ、「まあ、あんなに頑張っているなら負けてもしょうがない」と、相手の努力を素直に認め、「俺はこんな無駄空間であんなに頑張れないから、帰って生ハムの原木とよろしくやらせてもらう」という、前向きな諦め、そして、それよりもっと楽しいことに目を向けようという気になってくる。
「自己肯定感」というのは文字どおり、理由は他人にあっても、上げるのも下げるのもつねに「自己」である。これだけ自力ではどうにもならないことが多い世の中において、自己でできるものなど自分の部屋のエアコンぐらいのものだ。
せめてこのぐらい自分でコントロールできるように、日頃から思考訓練しておこう。
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