かつての福袋といえば、「運試し」的な要素が強く、袋によって内容もさまざま。袋の口はがっちりとテープなどで止められていて、中身が事前にわかるものはあまりありませんでした。それでもお客様は、お気に入りのショップはもちろん、普段買わないブランドでも、その場の勢いで「福袋だから買ってみようか」というノリのよさがあったように思います。
しかし最近は、「景気回復の兆し」といわれるものの、消費税増税などのあおりもあり、財布のひもは依然固め。そのため福袋の方向性も変わり、「こんなものが入っています」と中身の見本を用意して、画一的なセット商品をたくさん売るというスタイルにシフトしたように思います。売り切るために、年末の時点で予約を取っている店もありますね。
お客様は中身を確認してからレジへ持って行き、帰ればブログや動画サイトで中身を検証。「福袋」とネット検索すれば「福袋 ネタバレ」の文字……。福袋の意味合いや価値が変わってきてしまったようで、ちょっと複雑な気持ちになったりします。
初売りのネット販売の強みとは
「運試し」というよりは、よりお得な「セール品詰め合わせ」となった福袋。ただ、中身が見えるとなると、実店舗以上に強いのはネット販売なのではないでしょうか。
楽天の「福袋&初売り特集」の福袋は、「中身が見える福袋」「中身が選べる福袋」「プレミアム福袋」「訳あり福袋」の4カテゴリに分け、それぞれのショップに誘導するようになっています。通常、アパレルショップの福袋は5000円、10000円、食品や雑貨では3000~5000円が主流ですが、同サイトでは1000円程度から数百万円のものまであり、さまざまな店舗のさまざまな価格帯の福袋が、内容の分かる状態で販売されているため、選ぶ楽しさが違います。
また、販売は終了してしまったようですが、アマゾンも1月15日まで「新年・福袋セール」と称し福袋を販売していました。商品のコメント欄には内容も表記。女性もののファッションブランドはもちろん、雑貨や家電など、男性も興味がもてる福袋が数多くありました。
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