渋滞回避にはヘリコプター、都心と成田なら30分に短縮

渋滞回避にはヘリコプター、都心と成田なら30分に短縮

「東京を国際都市に」の掛け声とは裏腹に、成田国際空港と都心を結ぶアクセスの悪さは不満の種だ。が、森ビルでは2009年9月から、都心−成田空港間をヘリコプターとハイヤーで結ぶ、「成田エアラインコネクションサービス」を始め、注目されている。

現在、成田空港と都心を結ぶのは鉄道か自動車。鉄道なら、京成スカイライナーとJR山手線を使えば、東京駅まで1時間15分。待ち時間も必要だ。一方、自動車は道路の渋滞が気に掛かる。その点、ヘリコプターの場合、成田空港から空港近くのヘリポートまでハイヤーで15分。ヘリポートからアークヒルズの屋上まで15分。合計30分で済む。

ただ画期的な速さとはいえ、この事業、参入は簡単でない。現在、都内にあるビルでは高さ31メートルを超えると、屋上にヘリコプターが着陸可能な設備の設置を提案される。が、多くは災害緊急用で、常時利用できない。非公共用ヘリポートとして認可されているのは病院、警察、消防署、新聞・テレビ、学校など。森ビルが運行するヘリポートは、テレビ朝日が認可を得たものを、同社移転後、森ビルが事業継承したものだ。「昨年末までの利用者は累計約4000人。これが国際都市化の一助になれば」(森ビル)。さらなるヘリ活用には、規制緩和も今後必要になる。

(日暮良一 週刊東洋経済2011年2月5日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • コロナショック、企業の針路
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
100億円の寄付を即決<br>ユニクロ柳井会長の危機感

ともにノーベル賞を受賞した京都大学の本庶教授、山中教授に、ユニクロの柳井会長が過去最大規模となる総額100億円を寄付すると発表。研究支援を決めた背景には、サステナビリティ、社会課題の解決などに対する柳井氏の強いメッセージがありました。