タイで注意すべきは生活習慣病--家族とタイ人社員の心のケアも重要
そうした患者のケースでは、往々にして「主人は多忙で、夫婦そろって出かけることもない」というから、タイの日本人駐在員は大切なパートナーの心のケアにも目を配る必要があるようだ。
一方、職場では、「日本人は社長や副社長、事業部門長などの高い役職に就くことがほとんど。“言葉の壁”などから生じる職場でのストレスはむしろ部下のタイ人が蒙っている」(日系機械メーカー・総務人事)。タイ人社員がストレスを溜め込めば、それは新たなトラブルの原因ともなるので、日本人駐在員は職場全体のメンタルヘルスに注意することが必要だ。
東南アジアの経済をけん引するタイの首都バンコクには、百武医師が勤務するバムルンラード・インターナショナル病院のほかにも、日本語外来を持っている、国際認定を取得した医療水準の高い大病院はいくつかある。病気にしろ、健康維持の相談にしろ、心のケアにしろ、ためらわず通院して、日本語でドクターに相談するように心がけたい。
(日刊タイビジネス編集顧問:倉田陽平)
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