「糖質制限」をがんばる人が結局やせないワケ やせたいなら糖質は量ではなく「質」に着目する

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「あまいものをやめられない」この中毒症状にも似た症状は、あま味を感じると分泌される「β−エンドルフィン」というホルモンも関係しています。このホルモンは、分泌されると別の幸せホルモン・ドーパミンの約20倍も幸福感を得られるといいます。この多幸感が中毒性につながり、やめられないというわけです。

ここで逆転の発想です。やめられないということは=継続できるということにつながります。つまり、あまくてダイエット効果があるものを使ってダイエットをすれば、やり忘れや挫折が少なくなり、リバウンドしにくいダイエット法になるというわけです。

あまくてなおかつダイエット効果があるもの、それが今回「コクあま幸せダイエット」でおすすめしている新しい糖質、「フラクトオリゴ糖」です。

砂糖を「フラクトオリゴ糖」に置き換える

フラクトオリゴ糖は、サトウキビなどから作られた天然の甘味料です。いま、その機能が注目されて、スーパーやネットショップなどで購入できるようになってきました。「コクあま幸せダイエット」は、コーヒーなどの飲料、料理に、スイーツに、いつも使っている砂糖をこのフラクトオリゴ糖に置き換えるだけというとても簡単なもの。いつもは太るはずのあまいものが太りにくいダイエット食へと変身するのです。

フラクトオリゴ糖の天然由来の味質は、砂糖に近いさわやかなあまさ。砂糖と比べると、あまさは穏やかですが、後味のきれが砂糖にとても近いところが特徴です。いつもの味とあまり変わらないので、違和感を覚えず取り入れられるのではないでしょうか。

それでは、フラクトオリゴ糖はどのようなダイエット効果があるのでしょうか。

まず、フラクトオリゴ糖は太りにくい甘味料です。

単糖類がいくつも結合している構造のため、人の消化器官では、糖として、消化・吸収されずに大腸までたどりつきます。消化・吸収されにくいということは、カロリーとして蓄積されにくい=低カロリーということになります。そのカロリーは、砂糖の約半分ほど。大さじ1杯で18kcalほどです。また、糖として血液中に吸収されないということは、フラクトオリゴ糖自体で食後の血糖値があがりにくいということです。これが太る、太らないに大きくかかわってきます。食後の血糖値が急激に上昇すると、インスリンが大量に分泌されます。大量に分泌されたインスリンは、余分な糖を中性脂肪に変えてしまいます。

つまり、食後血糖値がほぼ上がらない糖質であるフラクトオリゴ糖は、太りにくい糖質といえるのです。

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