いつの時代も"デラックス"、「東武特急」名車列伝 懐かしの「DRC」から追い続けた憧れの列車たち

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昭和50年代の初頭、筆者はある雑誌の特集でDRCの同乗取材を経験した。当時の浅草駅は外国人観光客の姿も多く見られた。特に朝の8時台のDRCは旅行会社が「日光日帰りツアー」のために車両を丸ごと押さえており、その車内はあたかも国際列車のような賑わいを見せていた。

車内にはビュッフェカウンターと売店があり、サロンルームに設置されたジュークボックスからはアメリカンポップスが流れ、外国人観光客たちは音楽に合わせてツイストやゴーゴーなどに高じていた。

ジュークボックスに感じた不思議

この時、ふと疑問に感じたのが揺れる車内のジュークボックスであった。ジュークボックスはレコードで音楽を流している。レコードプレーヤーはわずかな振動でも「針飛び」を起こすから、何事もなく演奏しているジュークボックスには不思議さを禁じえなかった。後年になって関係者にどのような対策を施していたか聞いても「特殊な装備をしていた……」とすべて決まった答えしか返ってこなかった。

今もって不思議なジュークボックスだが、今思えばビュッフェでの英語の堪能なスチュワーデスのサービスや国際列車のような雰囲気など、この時代がDRCの全盛時代だったような気がするのだ。

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