13歳年下の「理想の夫」に43歳女性が固めた"覚悟" 「若い男はいずれ離れる」それでもかまわない

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千秋さんには未婚の姉がいる。若い頃は大いにモテたこともあり、「年収1000万円以上じゃないと男じゃない」と言い続けているとのこと。

「私は目線を下げて彼と結婚したわけではありません。まさに理想どおりの夫です。誠実そのものですから」

夜勤もある修平さんとは生活時間帯が合わないことが多い。しかし、修平さんは「botかと思うほど」の正確さで夕方の起床時や会社からの帰宅時間を知らせてくれる。そして、少しでも時間が空いたら千秋さんと一緒に過ごそうとしてくれる。愛情が多すぎる千秋さんには何よりうれしいことだ。

「コンビニご飯で育てられた彼は私と出会ったときに野菜を食べられませんでした。今は健康のためにも少しずつ食べてもらうようにしています」

「若い男はいずれ離れてしまう」かもしれないけど

千秋さんの母親は孫の誕生を待ち望んでいるようだが、2人は積極的には子どもを作ろうとはしていない。生理が重いという千秋さんは生理痛を緩和する効果もある避妊器具を使うことも検討している。

「今、彼がいてくれるだけで幸せだからです」

周囲からは「若い男はいずれ離れてしまう」と警告を受けていると明かす千秋さん。それはそれで仕方ないと覚悟している。

「誰にでも起こりうることだからです。自分が好きな人には幸せになってほしいので、出ていくならば行っていいと思っています。私は一人で生きていく準備もしてきたので、幸いなことにお金には将来も困りません。実際に別れることになったら悔しくて悲しいはずですが、もめることはないと思います」

無償の愛情を注ぐに値する相手を探し求めてきた千秋さん。修平さんという原石を見つけた今、年下の彼を優しく大らかな気持ちで見つめ続けている。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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