佐川出身の社長が起業し、M&Aで拡大を続ける3PL大手のSBSホールディングス。立て続けに地場の運送会社の買収も行い、宅配強化に乗り出している。
相次ぐM&Aのオファー
――物流企業のM&Aを連発していますが、狙いはどこにあるのでしょうか。
物流業界で大企業と互角に戦うには、まず事業規模が重要だ。規模がなければ、広い土地を買って倉庫を建てるといった大がかりな設備投資もできない。スピード感をもってM&Aをやり続ければ日本の物流を制覇できると、創業時からずっと考えていた。
物流業界のベンチャーとして上場してから34年が経ったが、雪印物流(現・SBSフレック)や東急ロジスティック(現・SBSロジコム)など、M&Aの実績が積み上がってきた。もう少しで日本一の3PL企業になれるだろう。
買収した東芝やリコーの物流子会社は、いずれも親会社であるメーカーにとって重荷だった。子会社からしても、倉庫を1つ建てることも認められず、子会社独自で成長投資ができないという不満があった。
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