独自の配送サービスが5月末に突如終了。配送業務の委託先から猛反発を受けている。
今年5月末に終了となった楽天グループの独自配送サービス「楽天エクスプレス」をめぐり、配送業務の委託を受けていた複数の運送会社が楽天に対する訴訟を検討していることがわかった。楽天エクスプレス向けに確保していた車両が稼働できなくなったため、損害賠償請求を検討している。
楽天が同サービスの終了を運送会社に説明したのは、5月上旬以降のこと。委託先は「あまりにも唐突」(首都圏の運送会社首脳)と反発の声を上げており、「損失の一部を補償してもらうために、弁護士を通じて楽天と交渉している」(物流大手SBSホールディングスの鎌田正彦社長)といった動きもある。
楽天は東洋経済の取材に対し、「契約に基づき個別に協議しており、当社が負担すべきものについては払っている。約40社ある委託先とはおおむね協議が終了しているが、協議中の委託先には引き続き誠心誠意対応していく」と回答した。
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