ヤマト運輸に新卒入社して以降、物流一筋のキャリアをたどってきた進藤氏がメルカリの物流新会社に参画。コンビニなどに多大な負担をかける現状をどう打破するのか。
「ゆっくりの配送でいい」ニーズに着目
――ヤマト、アマゾン、イオンと物流・流通業界で経験を積んできた中、なぜメルカリに転身したのでしょうか。
会社は変われど、物流業界に20年間携わってきた。メルロジCEOの野辺(一也氏)とも長い付き合いで、定期的に意見交換を行ってきた。物流ビジネスのカギは、サービスレベルとコストをどう両立するかだ。それを考えるうえで、メルカリに求められる物流はとても新鮮で、強い衝撃を受けた。これが入社した大きな動機だ。
――従来の物流とは何が違いますか?
サービスレベルを考えると、通常のECは早く欲しいという需要が圧倒的に大きい。アマゾンやヨドバシカメラなどがスピードを最重要視している。それがお客さんにとっての最良のサービスだと思われてきた。
ただメルカリの場合、ある程度時間に余裕をもった受け取りでいいという人の割合が、ほかのECよりも大きい。私の経験の中でも新しい世界だった。
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