根強い就職人気を誇る総合商社。キャリアも大転換期だ。
総合商社のビジネスが大転換する中、商社パーソンの一生涯のキャリアにも大きな地殻変動が起きている。6月1日に面接が解禁される5大商社の就活戦線でも、従来とは異なるアプローチで選考が進んでいる。
よく知られているように総合商社は、海外で活躍できる、経営人材になれる、高給取りといったイメージが強く、今も昔も就活生の人気が高い。中でも伊藤忠商事は就職情報サイト・マイナビの2022年卒ランキングで4位と商社業界で群を抜く。
コンビニやアパレル、食料など消費者に身近なビジネスを行っているほか、脱スーツデーや朝型勤務の導入など働き方改革も積極的に打ち出している。今年4月1日の入社式ではコロナ禍において桜300本を設営するサプライズ演出を実施し、話題となった。
本誌の取材によれば、5大商社の22年卒の本エントリー数(エントリーシートなどを提出した数)は、少ないところで3000人から人気商社で6000人程度。ここ数年間大きな変化はなく、商社の就職人気は高水準が続いている。一方、近年、総合職の採用数は明らかに縮小傾向となっている。
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