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「資源頼みでは株上がらへん」 12年目の伊藤忠トップ岡藤正広氏が警鐘

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おかふじ・まさひろ 1949年大阪生まれ。74年東京大学卒業後、伊藤忠商事入社。海外駐在経験はなく、一貫して大阪で繊維の営業畑を歩む。2004年常務取締役・繊維カンパニープレジデント。10年代表取締役社長。18年から現職。(撮影:梅谷秀司)

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純利益、株価、時価総額の3つで商社トップになる「三冠」の悲願を達成した伊藤忠商事の岡藤正広会長CEO。今、商社の将来像をどう見ているのか。

──商社を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。

ゴルフの松山英樹選手がマスターズで優勝したけど、彼はゴルフ界をこう変えようみたいなことよりも、連覇しようとか別の大会でも勝とうということを考えるわけやろ。われわれも同じや。

業界で1番になったことで、今後のビジョンをよく聞かれるようになった。でも、そういうときこそ危ないんや。もともと商社はメーカーのように自分で新たな流れをつくっていくような業種やない。

世の中の大きい流れをよく見て、そこに商機を見つけるのが商社や。それをせずに、自分たちが世の中の流れをつくるような錯覚に陥ったらえらいこっちゃ。10年先のことなんか誰もわからへんで。

例えばDXというと、何ぼカネ使ってもいい風潮があるやろ。将来の投資やいうてぼんぼんカネ出して、でも結果なんか出えへん。自動車のコネクテッドも同じ。トヨタ(自動車)やホンダがやるのはええけど、商社に何ができるんやと。そんなもん、ほかの商社にやらせればええ。うちはじっくりと見ている。

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