サントリーがmixiアプリに参入、ゲームでも商品をアピール
サントリーは昨年11月25日からSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のmixi内にアプリ「サントリーみんなのまち」を新設した。参加者は全員アプリ上で自分の家を持てる。マイミク(友人登録した人)が参加すれば、互いの家を訪問、秘密の宝箱を置くなどの交流も可能だ。現在では製品をテーマにしたアトラクションも続々登場。「ティー・チャー先生の家」では製品のウーロン茶に関するクイズが提供されている。今後はお酒について学べるアトラクションなども検討中だという。
サントリーがmixiを選ぶ理由は「2000万人いるユーザーと接点が持てるから」。開設の費用は決して安くないが、企業がテレビなど既存の媒体以外の宣伝ツールを発掘するのは容易ではない。ほかにもmixiではネスレ日本「キットカット」のアプリなどが定着。これらはすべて「プレイシューマー」と呼ばれて注目されている。消費者に実際にアプリのゲームをプレイしてもらうことによって、結果的に自社の製品の認知度を高めようというわけだ。
サントリーの場合、昨年末で4万5000人が登録、早期に20万人を目指している。アプリとリンクさせたホームページへのアクセス数はアプリ投入前の5~6倍に増加した。新たな宣伝ツールの効果はどこまで広がるか。
(張 子渓 =週刊東洋経済2011年1月22日号)
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