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名門財閥の舵取りは今、トップ27社「金曜会」の内幕 Part1 三菱ムラの結束力

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表向きは「トップ同士の親睦会」。そこでは、何が話し合われているのか。

金曜会の会合へ向かう首脳の車。事前にナンバーを把握しているのか、商事の警備員は車中を確認せずに地下へと案内した

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2月の第2金曜日に当たる14日の午前11時45分。東京・丸の内にある三菱商事ビルの地下駐車場に、レクサス、ベンツといった黒塗りの高級車が続々と吸い込まれていった。

「三菱金曜会」。4500社を超える三菱グループ企業の中でも、主要27社の会長、社長だけが参加できる、月に1度の定例会だ。会場は専用の入り口とエレベーターも備える21階。最上階に当たるフロアには、三菱の社員はほとんど足を踏み入れることがない「三菱クラブ」がある。クラブの西側には大きなガラス窓が広がり、外をのぞくと皇居が見下ろせる。

開会時間の正午になると、参加者は昼食を取りながら懇談する。食事の後は学者や著名人の講演を聴き、午後1時半を過ぎる頃にお開きとなる。講師として参加したある学者は、「横長の大きなテーブルにトップがずらっと座っていてね。あれだけの人数が並んでいると、どこを向いて話せばよいかわからなかったよ」と振り返る。

金曜会には、明確な序列が存在する。三菱にはピラミッド構造のヒエラルキーがあり、頂点に位置するのが「御三家」だ。

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