天皇と日本史がわかる読書ガイド60冊 古代､中世から宗教､天皇論まで

政治、経済、社会、文化、芸能。天皇と日本史を考えるための厳選ブックガイド60冊。
編集協力：ライター 仲宇佐ゆり

「古代」がわかる！

『古代天皇の誕生（新版）』吉村武彦 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）（注：価格は税抜き。以下同）

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古代史研究の最新の成果を反映

邪馬台国以降の古代国家成立の過程で、いかに王権が強化され「天皇」が生まれたのかを、緻密に考察する。

『倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア』河内春人 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

五王はなぜ中国に使者を送ったのか

中国に接近した訳、倭国の王権、文化などを中国の史書から読み解き、倭国の実情を紹介。

『大王から天皇へ』熊谷公男 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

「大王」が「天皇」になり「日本」が生まれる

倭の「治天下大王」の登場、朝鮮半島との関係、壬申の乱を経て律令国家に至る過程を追う。

『つくられた卑弥呼』義江明子 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

巫女ではなく実権を握っていた

政治的実権を持つ王と位置づけ、ほかの女性首長も紹介。女帝論議に欠かせない1冊。

『日本の古代国家』石母田 正 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

国家はいかにして成立したのか

国家の構造、大陸の影響、官僚制、軍事などについて緻密に解説。古代国家の姿とは。

『歴史のなかの天皇』吉田 孝 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

倭王の時代から近代天皇制の問題まで

邪馬台国から昭和まで、東アジアとの関係を視野に入れつつ、日本の王権の姿を展観する。

『女帝の世紀　皇位継承と政争』仁藤敦史 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

性別より年齢と資質の皇位継承の実態

6〜8世紀に6人が即位。「中継ぎ」ではなく、動乱の世を統治した女帝の皇位継承を考える。

『歴史のなかの大地動乱』保立道久 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

貞観津波や富士山噴火、天皇は何を見たか

地震、噴火などの自然災害から歴史を見直し、神話にも触れながら天皇との関わりを考察。

『聖武天皇と紫香楽宮』栄原永遠男 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

大仏造営を発願した天皇の真意とは

聖武天皇が造営した謎の都「紫香楽宮」。発掘された木簡や「正倉院文書」から実像に迫る。

「中世」がわかる！

『院政　もうひとつの天皇制』美川 圭 著（書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします）

平安から鎌倉後期を院政から読み解く

白河、鳥羽、後白河の専制政治など、上皇が権力を振るう院政が成立した時代背景、構造とは。壮大なスケールの政治史。