2017年6月に成立した、天皇の退位等に関する皇室典範特例法。衆参両院の委員会が、「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」と「女性宮家の創設等」について、政府が速やかに検討し国会に報告することを求める付帯決議をした。
政府は10〜11月の皇位継承に伴う一連の儀式が終わった後、議論を始める考えだ。有識者から意見を聞きながら検討を進めるものとみられる。
皇室典範は、父方に天皇の血を引く「男系男子」による継承を定めている。皇位継承資格者は、皇嗣である秋篠宮さま(53)、その長男である悠仁さま(13)、上皇陛下の弟である常陸宮さま(83)の3人。常陸宮さまは高齢であることから実質的には2人であり、男系男子にこだわれば、安定的な皇位継承は難しくなる。

これまで政治の場では、女性天皇、女系天皇、女性宮家についての具体的議論が2回行われてきた。
小泉純一郎政権時代の2005年に有識者がまとめた報告書では、女性とその子どもの女系にも皇位の継承を認め、皇位の継承順位は男女を区別せずに直系の第1子を優先させるとした。さらに皇族の範囲も拡大し、女性の皇族が皇族以外の人と結婚した場合でも、そのまま皇族にとどまり、夫も皇族になるとした。
歴史上、女系の天皇は1人もいない中、皇室の歴史を大きく転換させる内容だった。
しかし与野党だけでなく各界から慎重論・反対論が相次いだ。そのさなかに、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊が明らかになり、皇室典範の改正論議は立ち消えになった。
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