有料会員限定

中国が日本企業の牙城崩す 高速鉄道が試金石に »»Part1 白熱 アジアの覇権争い

印刷
A
A
レムチャバン港近くの鉄道駅。現在はのどかな風景が広がる

特集「日本人が知らない地政学」の他の記事を読む

タイに浸透する中国の一帯一路

熱帯雨林が広がるラオスの山奥に、“中国”がひしめく奇妙な場所がある。

赤い看板は、そこが中国の交通インフラ企業、中鉄五局の現地拠点であることを示す。近くの工事現場には黄色い車体に黒字で「SANY」という文字も見える。中国建設機械大手の三一重工のパワーショベルだ。

そしてクレーンの先には、建機を圧倒する巨大な生き物がゆったりと歩みを進める。2頭の象だ。

象と建機──。

ラオスと中国の圧倒的な国力の差をまざまざと見せつけるラオス山中の建設現場。そこでは中国が主導する、ある国家プロジェクトがひそかに進んでいる。

中国雲南省を起点にラオスのビエンチャンまでを高速鉄道で結ぶ「中国ラオス鉄道」計画である。ラオス国内の走行距離は414キロメートルという、ラオスにとって史上最大規模となる国家プロジェクトだ。建設予算は374億元(6300億円)と、ラオスのGDP(国内総生産)の4割に相当する。うち70%を中国が負担するといわれている。完成は2021年末の予定だ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
平気で「おにぎり」を買う人が知らない超残念な真実
平気で「おにぎり」を買う人が知らない超残念な真実
三井物産、肝煎りの「ロシアLNG」で正念場
三井物産、肝煎りの「ロシアLNG」で正念場
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
工場が消える!脱炭素が迫る最後の選択
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
ファミマと伊藤忠が狙う「セブン-イレブン1強体制」打破の勝算
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内