「昨春に貯蓄商品が値上がりしてからは、変額保険を売れと保険会社がうるさい」(ある代理店)
変額保険は、保険料の相当部分を投資信託などで運用する保険だ。「変額保険なら東京海上日動あんしん生命」という文言がある同社のサイトには、「マーケットリンク」という変額保険について、特長に次の3点が挙げられている。
1、死亡・高度障害の保障を一定期間確保できます。
2、将来の資産形成にお役立ていただける変額保険です。
3、満期保険金を年金でお受け取りいただくことも、積立金または満期保険金を原資に終身保険に変更することも可能です。
正直、筆者には特長とは思えない。まず、資産形成には死亡保障にかかる費用が邪魔だ。「マーケットリンク」の契約例では30歳男性が35年間1000万円の死亡保障を確保することになっている。これが不便だ。35年間一定額の保障が必要になる人がいるだろうか。
たとえば0歳児のいる世帯主が当面1000万円の死亡保障を持つのであればわかる。万が一の場合、国の遺族年金に上乗せする生活費を年間200万円として、5年分を確保しておくと、遺族が次の生活に移行するまでの時間稼ぎはできるなどと考えられる。
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