日本人の平均寿命は毎年延び、女性87.14歳、男性80.98歳となり過去最長となっている(厚生労働省「2016年簡易生命表」から)。しかし、寿命は延びても一生涯健康のまま長生きできる人は少ない。日本の総人口の4分の1を超える65歳以上の高齢者も、暮らしの中で心配事の上位に挙げているのが健康不安だ。高齢期になると持病を患う人も増えてくる。
今まで保険会社は、病歴や持病がある人との保険契約は避ける傾向にあったが、健康状態に不安がある人ほど安心のために保険加入を考える。そこに目をつけたのが引受基準緩和型の保険商品である。テレビCMで「持病がある方、入院・手術歴があっても入れます」などのキャッチコピーを流し、持病があっても加入できることをアピール。加入条件を緩和して、簡易な告知で申し込めるという。
告知項目は少ないが詳細に聞く会社も
引受基準緩和型の医療保険に加入する際も健康告知をしなければならないが、告知項目数は一般の医療保険より少なく、シンプルになっているように見える。保険会社によって多少異なるが、基本保障(主契約)部分の告知は2〜4項目で、代表的なのが下表だ。特約をつける場合は告知項目が増えるが、すべての項目に「いいえ」であれば、申し込みができることになっている。
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