保険営業のトラブルが後を絶たない。過去9年間の累計で国民生活センターの紛争解決委員会への申請件数が最も多いのが金融・保険サービス。

中でも多いのが生命保険だ。「営業職員に勝手に有料アプリを契約させられていた」「月額10万円もする高額の保障サービスをつけられた」などのトラブルが絶えない移動通信サービスよりも、生保は件数が多い。

解禁後10年経ってもずさんさは相変わらず
銀行での保険の窓口販売が解禁されて2017年12月でちょうど10年が経った。それを機に国民生活センターがまとめた資料「保険商品の銀行窓口販売の全面解禁から10年を迎えて」からは、保険トラブルが絶えない実態が浮かび上がる。
保険トラブルは高齢者で顕著だ。生保の銀行窓販に関する相談は70代以上が過半を占める。4分の3が60代以上だ。金額別では500万円超が過半、300万円超が4分の3と、高額な保険契約でのトラブルが多い。

「定期積立預金だと思っていたら、外貨建て変額終身保険を契約させられていた。元本が300万円減っていて驚いた」「遺産相続した際に『10年後に110%になって戻ってくる年金保険はどうか』と薦められて契約したが90%程度しか返ってこなかった。苦情を伝えたら『当時の職員は退職した』と言われた」「保険契約だと気づきクーリングオフしたら為替差損と手数料分が抜かれて元本割れしていた」……昨春から昨秋にかけて国民生活センターに寄せられた相談の実例からは、「預金と保険を誤認させる」などのずさんな実態が見えてくる。
この記事は有料会員限定です
残り 243文字
