インターネット専業の保険会社、ライフネット生命保険が2017年8月にがん保険の販売を開始した。08年に定期死亡保険と終身医療保険の二つで創業したライフネットにとって、がん保険は久々の大型新商品となる。
「がん保険はすでに多くの市場参加者がいてレッドオーシャン(過当競争)状態。今さら参入したところで特徴がなければ埋没しかねない」。がん保険への参入を検討し始めた15年末に森亮介氏(17年から取締役)にはそんな危機感があった。異業種出身ならではの新鮮な視点を期待され、「いいアングルが見つけられない」と苦悶したこともあったが、10年に取り扱いを始めた就業不能保険の支払い事例がヒントになったという。
「就業不能状態になるきっかけの6割はがん。がんで就業不能になった人の話を聞くと、業務量の抑制で年収が平均2割減っていた。就業不能状態を脱し、働きながらがん治療をしている人の『実入りの減少』の保障が(商品ラインナップとして)ぽっかり空いていることに気づいた」(森氏)
そこで「がんの治療費に加えて収入減も保障する保険なら特徴が出せる」と「ライフネットのがん保険W(ダブル)エール」の販売に踏み切った。
Wエールは診断一時金のみの「シンプル」と治療サポート給付金のついた「ベーシック」、さらに収入サポート給付金のついた「プレミアム」の3タイプだ。診断一時金100万円のみのプランで比較すると「全年代でどこよりも安い」(森氏)のが自慢だという。
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