これからの不動産選びはココに注意せよ! “埼玉大変 千葉心配”の時代--『不動産絶望未来』を書いた山下努氏に聞く

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 そのうえで、「マイホームを買うなら、換金性を最重要視すべき。新築は買ったと同時に値下がりします。一定の含み益がないと賃貸より絶対損をします。時間地価、逆ドーナツ化のトレンド、人口圧力の有無など22項目を『不動産マクロ買い』としての基準を示しています。ぜひ参考にしてほしい」と話す。
 
 サラリーマンは、会社にいる間、昇進とリストラの間に揺れる。私生活では、結婚に裏切られる人も多い。その上に、住宅でも失敗すれば、「人生の3連敗だ」と山下さんは指摘する。

「家探しには、不動産の相場が変動する周期に近い5年、できれば相場が2度波を打つ10年の期間をかけてほしい。そうして、経済のマクロ・リサーチを行い、不動産を取り巻くミクロとマクロのパラダイムを理解すれば必ず、誰でも最安値でマイホームを買え、合理的に売れます。そうすれば3連敗は避けられるどころか、逆転の勝利者にもなれるでしょう」

この山下メソッド、覚えておいてほうがいいだろう。

やました・つとむ
1963年生まれ。86年に朝日新聞社に入社し、東京本社などで10年余り経済記者。官庁記者クラブのほか、自動車、不動産、金融など民間企業を取材。英字紙記者を経て現在『アエラ』記者。

(取材・町谷東興)


東洋経済新報社 1680円

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