第一勧業銀行(現みずほ銀行)の総会屋利益供与事件の際、広報部次長を務めた江上剛氏は、49歳で作家に転身した。サラリーマンが第二の人生を歩み出すためのヒントを聞いてみた。
僕は49歳で銀行を辞めた。確かにいろいろなことがあって辞めたのだが、「50歳になったら辞められないな」とも考えていた。
50代になれば順当なら執行役員に昇進する。さらに取締役になりランクアップしていくか、そうでないなら出世をあきらめるか。あきらめたら役職定年になる。一般の会社でも同様だろう。
だから50歳を超えたらそのままズルズルと過ぎて、辞める決断ができなくなると思っていた。必ずしも作家で食べていけるという自信があったわけでもないけれど。
早期退職の募集もあったが、結果的にはそのまま銀行に残る選択をした同期が多かった。逆に出ていったやつで、すごくうまくいっているという話も聞かないね。
50代は孤独を愛し自分を見つめ直せ
50歳前後で自分のキャリアに迷っている人は、仕事に対する向き合い方の整理をしたほうがいい。孤独を愛するというか、「一人でも大丈夫」な状態にしていく。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら