厚生労働省によれば、今年7月の有効求人倍率は1.52倍と、43年ぶりの高水準を記録した。
求職者1人につき1.5件超の求人がある空前の売り手市場は、転職で苦労しがちなシニアにも追い風のはずだが、どうやら楽観はできないようだ。3〜10倍の建築・土木関係、約7倍の保安(警備)、3倍を超える販売サービスが全体の数字を押し上げているだけで、人気の事務業は0.38倍と依然厳しいままであるためだ。
「事務職は書類選考で落とされる人が多く、シニアになると余計厳しいので、求人倍率の数字の実感はほとんどない」と、東京都内のハローワーク(ハロワ)関係者はこぼす。
「管理的職業」も、求人倍率は2.0倍と高いが、中身を見ると、介護・医療関係の事務長の求人が目白押しだ。言葉からイメージされがちな一般企業の総務・人事などの管理職求人は、極端に少ないことがわかる。
厳しい状況下における、シニア転職成功のカギは、ハロワをいかに上手に使いこなすかにかかっている。
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