会社員、フリーランス、起業…。日本人はどうライフ・シフトを実践しているのか。
家族で世界放浪
「日本で抱いてしまう暗黙の"べき論"を崩す」
ノマドワーカー 佐藤邦彦さん(33)
100年人生時代に重要となるのが、長い人生で何をしたいかというアイデンティティの明確化だ。「世界の価値観に触れ、働き方や家族のあり方を再定義したかった」。そう話すのが、脱サラし、家族での世界放浪に踏み切った佐藤邦彦さんだ。
もともとリクルートで企業の採用支援に携わっていた佐藤さんは、働く個人でなく、企業の視点で決まる雇用の仕組みに疑問を感じていた。そんな中、2つの出来事が転機となった。
1つは27歳のとき、子どもが生まれ、3カ月間の育休を取得したこと。仕事から完全に離れ、家族と過ごす日々。「それまで夜中までの残業も普通だったが、育休中に自分にとって何が大事かを考える習慣がついた」(佐藤さん)。復帰後は同じ会社に勤める妻と役割を整理し、家事や育児を積極的に担うようになった。
もう1つは、仕事でシェアリングエコノミーの新規事業開発に携わったこと。フリーランス、パラレルキャリアの人たちと接し、会社員の自分にはない自由な働き方に刺激を受けた。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら