一部の企業では、社員の多様な働き方を支援する制度が出てきている。
社内制度をとことん使え
画一的な人事制度を好む企業にとって、個人がマルチステージの多様な働き方を模索するのは悪夢でしかないと『ライフ・シフト』は指摘する。だが、優秀な人材の確保や持続的な成長へ向け、社員の柔軟な働き方を支援する企業制度が現れてきている。こうした制度を活用すれば、勤めながらのライフ・シフトも夢ではない。
ヤフー|最長3カ月休める「サバティカル休暇」
人生の棚卸しをして 選択肢を広げる
キャリアを中断せずに長期休暇を取得できるのが、ヤフーの「サバティカル休暇制度」だ。入社から10年以上経過した社員が、1~3カ月の休みを取得できる制度で、1カ月分は給与相当の支援金を受けられる。
ヤフーがこの制度を開始したのは2013年11月のことだ。「一つの組織で長く働くことで人生の選択肢を減らさないよう、一度ゆっくり“棚卸し”をする時間を社員に持たせたかった」と人事関連を統括する湯川高康・PD(ピープル・デベロップメント)本部長は制度導入の狙いを話す。
休暇開始予定日の4カ月前に申請すれば、よほどの繁忙期などでないかぎり取得可能。未消化の有給休暇を充当することもでき、金銭的なデメリットなく丸3カ月休むことも可能だ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待