混沌とした時代。この世界には今、真偽の定かでない「データ」があふれている。真実を見抜くために必要なのは分析力である。会社も個人もその力なしには生き残れない。今が始めどきだ。
情報過剰時代こそ求められる知識
難しい数学は必要ない!「データ分析」の超基本
手元にあるスーパー、ドラッグストアなどの会員カードには、あなたの性別や年代、何をいつ、どのくらい買ったか、一緒にどんな商品をレジに持っていったのかという情報が詰まっている。ID-POSと呼ばれる新しいタイプのそのデータは、従来のPOS(販売時点情報管理)とは違い、購入者の属性(ID)がひも付けられているのが特徴だ。
一人の若い女性が、ある時期からドラッグストアで男性用の商品を買い始め、しばらくするとおむつを買いだす。「個人の特定はしないが、たとえばそんな生活の変遷がID-POSの購買履歴から見えてくる」とカスタマー・コミュニケーションズの米倉裕之社長は言う。同社は約5000万人のID-POSを使い、企業の販売戦略などに役立つ分析サービスを提供する。以前では考えられないほど、私たちは細かいデータを大量に収集できるようになった。
そして以前では考えられないほど、手軽に高度な分析ができるようになってきた。
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