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小売り編/トップ自ら考案、緻密な需要予測で圧倒 データ経営で「100円均一」

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明るい店構えや雑貨を中心とした品ぞろえで「100均」業界をリードする

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セリア

明るい内装とおしゃれな雑貨類の品ぞろえで、女性に人気の100円ショップ、セリア。売上高は1453億円(2017年3月期)と、業界首位・大創産業(ザ・ダイソー)の4200億円に次ぐ2位。ただ、前期比伸び率は、大創の6.3%に対して11%。また、業界3位のキャンドゥは4.3%、4位のワッツは3.9%。直近だけでなくここ数年も、増収率は競合各社を上回っており、セリアの勢いは目を引く。また、売上高営業利益率は10.4%と、キャンドゥの3.4%、ワッツの2.6%を大きく上回るだけでなく、小売り業全体の中でも高い水準を誇る。

セリアの高収益を支えているのが、業界に先駆けて導入したリアルタイムPOSシステム(04年導入)と、そのデータを基盤とした独自の発注支援システム(06年稼働)だ。

セリアの発注支援システムは、売れ筋商品がつねに適切に店頭に並ぶよう、発注する商品の品目や数量を最適化するというもの。

POSデータを基に、商品ごとの売れ行きの状況(購買指数、PI)を、全店と各店とで算出するのが基本的な仕組みだ。PIとは、単位顧客数当たりの商品販売数で、値が大きいほど、多くの顧客にその商品が売れたことを意味する。小売業で商品の売れ行きを測るための基本的な指標の一つだ。

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