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実践/上司が最低限持つべきデータリテラシー 部下に「おかしい」と指摘できますか?

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データ&ストーリー LLC代表 多摩大学大学院MBA客員教授 柏木吉基

かしわぎ・よしき●日立製作所の海外セールスエンジニアを経て、日産自動車、海外マーケティング&セールス、組織開発部ビジネス改革マネジャー等を歴任。2014年独立。著書に『データ競争力を上げる上司、下げる上司』など。(撮影:尾形文繁)

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「最近の若手社員は優秀だ。データ分析なんて部下に任せておけばいいのだ」

もし、上司がこう考えているとしたら、それは危険です。最低限のデータリテラシーが上司に備わっていないとどうなるか。こんな弊害が組織に起こりえます。

❶組織のパフォーマンス低下

「自分はたいへん勉強になったが、はたして上(上司)が理解してくれるかなあ」。これまで私は数多くの企業でデータ分析やロジカルシンキングを活用した課題解決のトレーニングを行ってきましたが、受講生からこんなぼやきをしばしば聞きました。部下が苦労して分析を行っても上司が適切に評価できなければ、結果的に部下の仕事の成果をつぶしたり、間違った分析を経営幹部に共有させてしまったりしかねません。

❷部下のモチベーション低下

データリテラシーのない上司に、部下は確実に不満を募らせるでしょう。「どうせ理解してくれない」。頑張っても頑張らなくても評価は変わらない。こうなれば部下のやる気もそがれて当然です。

❸チェック機能が働かない

誤解されがちですが、データ分析は客観性、普遍性がありそうで実はありません。同じデータを使えば誰でも同じ結果や結論が出る、というのは幻想です。

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