& create(アンド・クリエイト)代表 清水久三子

しみず・くみこ●1969年生まれ。プライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)などを経て独立。『プロの資料作成力』など著書多数。(撮影:今井康一)

最初に情報収集についてお話ししましょう。私はコンサルタントだったので、データにミスがあると信頼関係に傷がつきます。先輩に注意されたのは、「1種類のデータで決め打ちしてはいけない」ということです。それに飛びつくと、痛い目に遭います。
数値データだけじゃなくて、画像などとセットで見ないとダメですね。ポジティブとネガティブの両方のデータを集めておくことも重要です。
昔、データセンターをアウトソースするという案件がありました。その場所を決めるために私はパンフレット、ウェブ情報、会社の信用情報、思想情報など、ものすごい量のデータを集めました。それでもう目星をつけていたのですが、試しに現地を見に行ったら、荷物がとっちらかっていたり、ひどい状態だったのです。まさに「百聞は一見にしかず」です。
グラフの立体化はノイズでしかない
自分の意向に沿ったデータがあると、「よし、これだ!」って飛びつきますよね。でも、何かやろうとすると、必ず抵抗勢力がいるものです。ネガティブデータを手に「こんなのあったよ」「こんなこと聞いたんだけど」と言ってくる。
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