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思考法/USJを劇的に変えた確率思考の核心 確率論で考え、熱を込めて実行せよ

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元ユニバーサル・スタジオ・ジャパンチーフマーケティングオフィサー 森岡毅

もりおか・つよし●1972年生まれ。神戸大卒業後、P&G入社。米国本社でのブランドマネジャーなどを務めた後、2010年にUSJ入社。数学やデータ分析に基づく新しいアイデアを投入し再建に貢献。17年1月に退職。著書に『確率思考の戦略論』(今西聖貴氏との共著、KADOKAWA)など。(撮影:尾形文繁)

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「このままいけば、会社は倒産します」

東日本大震災が起こってUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の客足が激減したとき、私はそんなメッセージを社内に発した。今のペースで、キャッシュフローがある一定のレベルにまで下がったらどうなるか。分析すると、銀行からのコベナンツ(財務制限条項)に抵触すると判明した。そうなると、すべての投資に銀行の許可をもらわないといけなくなり、たいへんまずい状況に陥る。私の再建はこうした状況を理解することから始まった。

分析ができる人になりたければ、まずは会社の財務諸表をきっちり把握することから始めましょう、というのが私の考えだ。多くの人は、自己のプロジェクトとその周辺しか見ていない。しかしPL(損益計算書)とBS(貸借対照表)で会社の状態を把握し、それを入り口に進むべき方向性を考える癖をつけていくのがセオリーだ。

マーケターならば当然、トップライン(売上高)とボトムライン(純利益)、それらに影響を与えているビジネスドライバーを一つひとつ、解明していく必要がある。

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