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IoTで反撃に出るインテル スマホの負けは自動運転で取り返す

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公開イベントでの車両。実証実験は当初、今年末までに始める計画だったので、半年も繰り上げて行われたことになる。インテルは自動運転に本気だとアピールしたいのだろう

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米カリフォルニア州サンノゼのインテル本社を出た車は、車自身が自律的に角を曲がり渋滞で停止し、3.2kmを完走した。ドライバーがいっさい操作せずに自動走行できるレベル4(米自動車技術会基準)の自動運転だ。

インテルは5月3日に開いた自動運転に関するイベントで、自動車部品大手、米デルファイ・オートモーティブと共同開発した自動運転車両を初公開した。搭載したカメラや26個のセンサーが全方位の環境を検知し、走行1時間当たり4.5テラバイトものデータにする。この巨大データを高速処理し、運転を指令するのが、車体後部に格納されたインテル製のプロセッサーだ。

ブライアン・クルザニッチCEOの率いるインテルは近年、自動運転などIoT(モノのインターネット)をめぐる戦略を急加速させている。昨年11月に設立した自動運転事業本部のトップには、昨年末で勇退予定だったベテラン幹部、ダグ・デービス上席副社長を据え、その下にデルファイの先進運転技術部門から引き抜いたキャサリン・ウインター氏(記事下)をつけた。この人事だけでも、自動運転への本気度がわかる。

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