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“新・流通帝国"大河の深奥に迫る! ▶︎▶︎PART1 ここまで進化している米アマゾン

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「物流インフラ」と「ITインフラ」の掛け算で、新しい飛躍が始まった。

医療機関敷地内にあるアマゾン本社。元病院のためオフィスはすべて「個室」だ

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イチローが所属するメジャーリーグ・シアトル・マリナーズの本拠地「セーフコフィールド」の東側、ビーコンヒルと呼ばれる小高い丘の上にアマゾン・コムの本社はある。ワシントン州のシアトルは1年のうち230日近くが曇っている北西部の大都市で、「本好きが多い街」としても有名だ。その中心街から車で10分ほどのところにある1930年代に建てられたとされる12階建てのレンガ造りの建物が、ネット流通帝国の本拠地だ。

この建物は、実は元病院。99年、当時本社のあったダウンタウンから移動してきた。今でも同じ敷地内には医療施設の「パシフィック・メディカルセンター」があり、社員の間では、本社は「パックメド」の愛称で呼ばれている。

パックメドに白い小型バスが次々と横付けされ、社員が乗り降りする。シアトル市内に散らばる五つのビルの従業員たちが会議などのたびに移動しているのだ。アマゾンの社員数は昨年末で2万人を突破、5年で倍増した。このうち過半がシアトルで働いている。巨大なパックメドも、すっかり手狭なのだ。

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