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前線司令官が語るアマゾン“進化"の核心 [INTERVIEW]キンドル、物流、ジャヴァリ…

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「キンドルによって紙の売り上げが落ちることはない」

渡部一文  アマゾンジャパン バイスプレジデント メディア事業部門長(書籍等担当)

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昨年1月にアマゾンに入社するまでは、私個人はもっぱらリアルの書店で本を買っており、オンライン書店を使ったことがなかった。その経験から考えても、オンライン書店とリアル書店はすみ分けている。アマゾンは検索して探すにはいいが、書店でそぞろ歩きをして探す楽しみはまったくの別物。物理的な本が並んでいるのを目の前にしたときのあの独特な雰囲気は、どうしてもインターネットでは無理。ネットだけで本を買う人は2%程度しかいない、という調査もある。

アマゾンは新しい市場を開拓しているのであって、リアルの書店のビジネスを食っているわけではない。現在、出版市場はマイナス成長が続いているが、オンライン書店がなければもっと落ち込んでいたはず。2000年に生まれたばかりの小学校3年生にすぎないが、出版市場全体のパイを大きくすることに貢献したいと本気で考えている。

アマゾンジャパンはこれまでコンスタントに毎年、2ケタのペースで書籍の売り上げを伸ばしている。昨年のアマゾンの売り上げ上位100社を見ると、対前年比で売り上げが落ちた出版社は1社もない。特に伸びている出版社には四つの秘訣がある。「積極的なプロモーション」「在庫確保での協力」「新刊予約の早期化」「詳細ページの充実化」だ。特に重要なのは、新刊予約の早期化。せめて発売の3週間前にはタイトル、著者名、定価がわかれば予約を取れる。需要を予測できるので、返品率を減らす効果も期待できる。

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