野口不二夫 米ソニー・エレクトロニクス デュプティプレジデント(電子ブック担当)
――ソニー「リーダー」とアマゾン「キンドル」の違いは?
グローバルに事業展開している点がリーダーの大きな特徴だ。東京で開発したものを2006年10月に北米で発売したが、2年後の昨年8月には事業拠点をサンディエゴへ移した。そして9月から欧州でのビジネスを広げた。リーダーは英語だけでなく、フランス語、ドイツ語もサポートしており、スペイン語で読めるものもある。PDFだと日本語も使える。フランスでリーダーを買って米国への出張の際に使う、などグローバルな使い方ができる。
また、ソニーの電子書籍販売サイトの約20万冊に加え、グーグルとの提携で100万冊以上の無料コンテンツを楽しめる。これは、業界標準形式であるEPUBに対応しているから実現できた。ソニーは業界標準にのっとっており、オープンだ。
そもそも、リーダーとキンドルは商品に対する考え方もまったく違う。実際の本に近づけ、シンプルなものにすることがソニーの戦略。サーチ機能はほとんど使わないのに、キンドルにはハードウエアのキーボードがついている。われわれは画面を大きくするため、ソフトキーボードにして画面の中に入れた。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら