米国ではネットベンチャーのビジネスプラットフォームとしてアマゾンが定着しつつあるが……。
クラウド(=雲)とは、インターネットでつながれた多数のコンピュータの中に仮想的なシステムやサービスを作り出す考え方のことを指す。クラウドで提供される仮想サーバー、仮想システム、仮想ストレージなどは、物理的な機器類と直接対応するものではなく、クラウドの中にある計算能力や記憶機能のこと。いわば論理的な存在だ。
クラウドを用いて提供するアプリケーションサービスのうち、最も身近な例はグーグルのGメールだろう。Gメールでグーグルは7ギガバイトを超えるメールボックスや高速な検索機能をユーザーに提供している。物理的なサーバーや記憶装置を提供するわけではなく、グーグルが持つ巨大なデータセンターの機能の一部を利用しているにすぎない。
クラウドの利点はいくつかあるが、そのうちのひとつは多数のユーザーがネットワークを通じて資源を共有するため、多重化効果によって負荷が分散され、ユーザー1人当たりが受けられるサービスの質が高められる点がある。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら