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食物アレルギー治療・予防法の新常識 除去から「なるべく早く食べる」へ大転換

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イラスト:浜畠かのう

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都内に住む小学4年生の田中悠人くん(仮名)は、乳児の頃からジュクジュクしたひどい湿疹(しっしん)に悩まされてきた。アトピー性皮膚炎を疑った母の春菜さん(仮名)は、生後半年のときに小児科を受診。血液検査の結果、卵と牛乳、小麦、ソバ、ナッツ類に高い陽性反応が出た。

医師は塗り薬を処方し、母乳で育てていた春菜さんに、「お母さんがまず除去」と、卵と牛乳を取らないよう指導した。

とにかく子どもの肌を何とかしたい、その一心で春菜さんは指示に従った。しかし、その後も症状は治まらず、離乳食として一口食べさせた麩(ふ)でアナフィラキシーを発症したときは震え上がった。それ以後、医師から渡された「代替食品の表」をにらみつつ完全除去食を徹底する。一方で、「息子は栄養不足で成長が遅れてしまうのではないか、ステロイド剤を塗り続けることになるのだろうか」と不安は尽きなかった。

そんなときに救いの手を差し伸べてくれたのは、3歳になった悠人くんが通い始めた保育園の看護師だった。アレルギー専門医の講演会があるから、ぜひ行ってみるようにと勧めてくれた。

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